住宅設計で大変な所は?やりがいが大きいけれど苦労する部分を紹介
建設業界には体力的にきつく、かつ、危険を伴う仕事が多いです。
この点、住宅設計を担う建築士は現場での作業はないですから、比較的楽に見えるかもしれません。
ところが実際には、住宅設計ならではの大変な部分は多々あります。
今回は住宅設計の仕事で、苦労しがちな点を紹介していきましょう。
1.住宅設計では実用性とデザイン性の両方が問われる
まず、住宅設計で大変なのは、実用性とデザイン性の両方を兼ね備えるよう、配慮が必要な点です。
住みやすく、かつ、美的センスにも優れた住宅を設計できなければ、いい仕事とは言えません。しかも、それをクライアントの要望に沿って実現する必要があります。
予算や工期、敷地面積などの制約を考慮しながら、できる限り最善を尽くすわけですから、大変に神経を使うことが多いです。
例えば、思い切った広いリビングを要望されたとしましょう。
その要望通りに設計できればいいのですが、実際には、リビングを拡大した分、耐震強度や他の部屋との兼ね合いを工夫しなければ、使いづらく、安全とは言えない建物になりかねません。
他にも大きな開口部や吹き抜けデザインを要望されたケースも、配慮が必要です。
しかも、建物の機能性やデザインは、常に進歩しています。
世界中の建築士が色々な工夫を凝らして、住宅の利便性を向上させ、デザイン的にも優れた建築物を次々と生み出しています。
このため、良い建築士であるためには常に勉強を続けて、腕を磨くことが欠かせません。
実績や経験に加えて、時代に取りに越されないように努めたいものです。
そのためには、日ごろから努力して、優れた間取りやトレンドを吸収し、自分のノウハウとして蓄積する必要があります。
住宅設計と言うと、紙面に自由自在に設計図を描いているように見えるかもしれませんが、裏ではこのような地道な努力が続けられています。
大変で大きな責任を伴いますが、その分はやりがいも大きめ。
住宅設計を検討中の場合は、責任感と熱意、そして実績のある建築士に相談するのがおすすめです。
2.現場との軋轢が大変
建築物を建てる時には、設計と施工は別の業者が請け負うことが多いです。
このため、住宅設計を施工業者に見せると、「こんなの無理」と突き返されてしまうこともあります。
設計士が思い描いたイメージに対し、施工会社が必ずしも納得するとは限りません。
意見が食い違ってしまった結果、話し合いや修正を重ねるケースもあり、これが大変苦労する点です。
このような一面がありますので、不動産関係の人とのつながりを大切にしている方も多いです。
3.納期と報酬面が辛い
住宅設計には納期が設定されます。設計を請け負ったら、期日までに設計図を仕上げないといけません。
クライアントからの要望を受けて、限られた時間内で最適な設計を作り上げる必要があります。
このため、納期寸前の建築士たちは、精神的に追い込まれて、過酷なプレッシャーを背負っているケースが多いです。
加えて、クライアントから追加の要望や修正依頼が入ると、対応しなくてはなりません。
このように大変な苦労がありながら、住宅設計の報酬は度々、値切られてしまいます。
紙とペンと製図用具があればできるように見えますので、どうしても、値下げできるのではと感じやすいのでしょう。
住宅設計の仕事をやめる人の中には、短納期と低い報酬のために、事務所経営のためにやむを得ず大量の仕事を引き受けた結果、やりがいを見失ってしまって退職する方もしばしばあるようです。
まとめ
住宅設計の大変なところを紹介してきました。
家は人生の中でも高価な買い物の一つで、しかも、安全性や使い勝手、デザイン性など幅広い要素が要求されるのですから、建築士の仕事はやりがいもそうですが、苦労もあります。
住宅設計を依頼する時には、大変だからと手を抜かず、ノウハウや技術を駆使して、依頼主に寄り添ってくれるような会社を選んではいかがでしょう。
家づくりのことなら岡山のサイタス株式会社 一級建築士事務所にご相談下さい。
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