住宅設計というと、イチから造りあげる注文住宅の間取りをイメージするかと思います。
その際には、生活設備、収納、部屋の数など、さまざまな側面をイメージする必要があります。
また、天井高なら吹き抜けもいいなぁ…空気がキレイな環境だから夜には星が見える天窓をつけたいなぁ…など、こだわりたいポイントも多々あるでしょう。
住宅設計ではそうしたこだわりを取り入れることも忘れてはなりません。
しかし、あれこれこだわると暮らしにくくなったり、家づくりの費用も気になるように。
そこでここでは、住宅設計の間取りを見る際に重要視したいチェックポイントをいくつかご紹介したいと思います。
ぜひ、注文住宅を建てたいと思っているなら、参考にしてみてください。
ちなみに、有能な設計士であれば、住宅設計で重要になるポイントをしっかり押さえて設計してくれます。
しかし、自分でもチェックして気になる点があれば修正もできますから、確認しておきましょう。
住宅設計の間取りを決める手順について
住宅設計の間取りを決めるためには、間取りの事例を見ておきイメージを膨らませることをしましょう。
この際、どこが気に入ったのかをマークしておくと、設計士にもイメージが掴みやすくなるのでおすすめです。
次に、ハウスメーカーに間取りを提案してもらい、そこで納得いくまで間取りプランを練り上げるという手順になります。
では、ここからは間取りのチェックポイントについてチェックしていきましょう。
動線
住宅設計では動線もポイントです。
朝起きてから出かけるまでの動線、帰宅してからの動線、家事動線などが当てはまります。
間取り図を見ながらイメージを膨らませましょう。
狭い間取りのマンションから一戸建て購入となると難しいでしょうが、戸建てからの注文住宅ならば、間取り図をコピーして、家族の動きを書き込んでみるとさらにわかりやすくなります。
たとえば、帰宅してから上着を掛けられる収納スペースが動線上に配置されていると、玄関先に置きっぱなしで散らかることを防げます。
これなら、出かける時も荷物を忘れて出ることを防げるでしょう。
収納量
住宅設計でポイントになるのは収納です。
注文住宅だけに限らず、収納が足りなかったり、使いにくいという失敗につながります。
家族の持ち物を具体的に書き出してみて、収納が足りるか、高さや奥行、使いやすさなどを検討しましょう。
また、今現在の収納量ではなく、少し先を見据えることもポイントです。
暮らしていく内にモノは確実に増えてくるので、少し余裕をもった収納スペースを確保しましょう。
音について
住宅設計では案外気にしない内容になります。
しかし、近くに線路があったり、交通量の多い道路があるなら騒音が気になることも。
寝室の配置には工夫が必要です。
また、間取り図を見ながら、家の中の生活音も考慮しましょう。
寝室の真上に水回りがあると、排水音が気になり眠りの妨げになることもあります。
視線
住宅設計ではこちらも後回しになりがちです。
しかし、くつろぎたいスペースは、外から家の中が見えてしまうと落ち着かないでしょう。
せっかく開放的なリビングを設けた住宅設計にしても、外から通行人が様子を伺っていれば、落ち着きませんよね。
窓を高い位置に設けたり、細長いスリット窓にしたり、外構デザインも考慮しましょう。
採光
住宅設計でも明るさはポイントになります。
昼間なのに隣の建物の影になって暗いリビングに…なんてこともあります。
時間帯による明るさを確認しましょう。
窓のサイズや位置によっても日の入り方が変わります。
風通し
住んでみるまで気づきにくいのが、家の中の風通しです。
住宅設計での盲点ともいえるポイントです。
風通しをよくするためには、部屋の2方向に窓を設けるのが基本ですし、上下階でも風が抜けるように設計すると快適さが増します。
また、防犯上の問題もあるので、風通しを目的にするのならば、小窓でも問題なしです。