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必要?不要?新築注文住宅における和室の価値

 

新築注文住宅の寝室で頭を悩ませるのは和室の扱いです。
最近の間取りの流行は生活スタイルを反映した洋室中心が人気ですが、伝統的な和室に憧れる人も少なくありません。
日本人に生まれた今から和室の一つくらい作りたいと思っても
限られた間取りスペースから和室を一部屋とるのは簡単ではありません。
生活スタイルや利用頻度など考えることはたくさんありますが、新築注文住宅では和室をどう扱えば良いのでしょうか。

 

和室のメリット

和室の最大のメリットは畳の上で過ごせる居心地の良さです。
フローリングの洋室では椅子やソファーに腰掛けてくつろぐことになりますが、
ごろりと横になれる畳はそれとは比べ物にならない心地の良さです。
このような心地の良さは洋室で味わえるものではなく日本人に生まれて良かった、
畳の和室を用意して正解だったとしみじみ感じます。
実用性の面でも和室には大きなメリットがあります。
和室は目的に合わせて自由に使えるので、その自由度の高さが魅力です。
布団を敷けば寝室に、文机を置けば書斎に、座卓を置けば応接間に、ベビーサークルを置けば子供部屋にと
ちょっと手を加えるだけで様々な用途の部屋に早変わりします。
最近はリモートワークの需要が高まっていますが、
パソコンさえおけば普段寝室として使っている和室がプライベートオフィスに早変わりします。
据え置きの家具次第で用途が決まる洋室にはそのようなフレキシブルさはなく、
和室が1室あるだけで家の可能性が大きく広がります。
仏壇のあるお宅なら新築時に仏間としての和室も欲しいところです。
最近は洋室のリビングに置くタイプの仏壇も増えていますが、伝統的な仏壇を置くならやはり和室が一番です。

 

和室のデメリット

和室のデメリットとして考えておかなければいけないのがメンテナンスの問題です。
基本的にメンテナンスフリーのフローリングに対し、
和室の畳は定期的に表替えや交換などメンテナンスが必要になります。
日当たりの良い和室だと畳の日焼けも気になるため、
約5年から10年程を目安に定期的に畳の手入れをする必要があります。
畳替えの費用は広さや畳の品質によっても違いますが、
数万円程度はかかるため洋室に比べるとメンテナンスコストは割高です。
置く家具を選ぶのも和室のデメリットです。
フローリング床には基本的にどんな家具でも設置できますが、
和室だと畳がへこんだり傷ついたりするしてしまうためあまり重量のある家具は置けません。
そのため収納スペースも新築に元からある押入れなどに限られてしまい、収納不足の問題も発生します。
工夫しないで収納のやりくりは可能ですが荷物が多い人には不向きです。
新築住宅全体の間取り設計も和室があると難易度が高くなります。
洋室中心の間取りの中に和室を組み込むのはレイアウト的にも機能的にもちぐはぐになりやすく、
うまくまとめるには工夫が求められます。

 

和室は必要?不要?

新築住宅に和室は必要でしょうか?それとも不要なのでしょうか?
和室の必要性は人によって異なります。
あって困るものではありませんが新築住宅の限られたスペースを削ってまで用意する必要があるか、
と言われればそうとも言えません。
重要なのは新築した住宅で暮らす様子を想像してみることです。
和室を上手に使いこなせるならば多少無理してでも用意するべきですし、
なくて十分なら無理に確保することもありません。
自分たちが新築する住宅にどのような暮らしを求めているのか、よく考えた上で和室の扱いを検討しましょう。

 

まとめ

洋室を中心とした生活スタイルへと移行しつつある中にあって
一時期は人気が下がり新築での注文も減っていた和室ですが、
最近は徐々に人気を回復しています。
畳のある生活というのは安らぎや温もりを感じやすく、
安心して暮らせる家を作るのに和室は大きな効果をもたらします。
予算など様々な条件を検討して新築住宅に和室が必要かどうか見極めてください。

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